ニフティ、at+link、SaaSees、カゴヤ・ジャパンなど、IaaSやVPSサービスを展示


 クラウドコンピューティングEXPOでは、IaaSサービスやVPS、レンタルサーバーなどの事業者も各社出展している。

20社以上のパートナー企業が軒を連ねる「ニフティクラウド」ブース

 ニフティは、IaaSサービス「ニフティクラウド」単独の展示に大きなブースを構えている。とくに、4月から開始した「パートナープログラム」によるパートナー企業20社以上が軒を連ねているのが目を引く。11日に発表されたPFUのVPNサービスをはじめ、運用監視などのIaaSとしてのニフティクラウドの利用を助けるプラットフォーム寄りのサービスから、ニフティクラウドを使ったアプリケーション寄りのサービスまで、幅広いソリューションが展示されている。現在、パートナー企業は50社を超えるという。

 また、ニフティクラウドの今後の機能追加予定も展示している。9月にはAmazon S3に相当するRESTインターフェイスのクラウドストレージサービスを開始すると予告しているほか、ファイアウォールやロードバランサー機能の拡充なども予定しているという。

ニフティクラウドのブース今後の機能追加予定の展示。9月にはRESTインターフェイスのクラウドストレージサービスを予定
20社以上のパートナー企業が、プラットフォーム寄りのサービスからアプリケーション寄りのサービスまで、幅広いソリューションを展示している

 

at+linkはソーシャルゲーム向け専用サーバーの実機を展示

 at+linkのブースでは、今夏新しく提供開始予定のIaaS型クラウドのサービス「at+linkクラウド」とソーシャルゲーム向け専用サーバーパッケージ「at+linkアプリプラットフォーム」を展示している。

 at+linkアプリプラットフォームでは、PCI Express接続の高速なSSDであるFusion-io社のioDriveを搭載したサーバー実機を展示して、ベンチマーク結果などのセミナーを行っている。at+linkアプリプラットフォームはioDriveのほか、memcached互換のKVS「okuyama」も利用可能。

 今夏提供予定のIaaS型クラウドのサービス「at+linkクラウド」は、ラッキングされたサーバを目の前にしているような操作性がウリで、実際の管理画面などを確認できるデモを行っている。

at+linkのブースFusion-io社のioDriveを搭載したサーバー。ソーシャルゲーム向けのサービス「アプリプラットフォーム」で利用できる

 

SaaSes、月額390円からのクラウドや、排熱型データセンターを使ったVPSなど展示

 日本ラッド株式会社は、サービスブランドSaaSes(サースィズ)のブースを設け、同社が従来から展開している、排熱型データセンターを使ったVPSなどの各種サービスを展示している。3月に発表されたエラスティッククラウドコンピューティングサービス「Industria」は、内部的に分散ストレージ技術を利用することで、サーバーを止めずにストレージ容量を増やせるのが特徴だという。利用料金は、最小構成で月額390円から。

壁に展示された排熱型データセンターの模型エラスティッククラウドコンピューティングサービス「Industria」の展示

 

京都のカゴヤ・ジャパンは、「東京のサーバーを関西に」とリスク分散を提案

 VPSやレンタルサーバーを提供するカゴヤ・ジャパンのブースは、サービスを説明するポスター等を最小限にし、和風の趣きで構成。京都にあることから、「東京のサーバーを関西に」と提案している。

カゴヤ・ジャパンのブースノベルティとして配布している、飴の入った籠。カゴヤ・ジャパン株式会社は茶摘籠販売店を起源としているという
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(高橋 正和)
2011/5/13 00:40