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GoogleのNASA基地リース ネット企業のフロンティア「宇宙」

Elon Musk氏も衛星インターネットに乗り出す

 宇宙関連では、もうひとつニュースがあった。GoogleのNASA基地契約と前後して、TeslaのElon Musk氏がインターネット衛星の事業を進めていることが明らかになったのだ。Musk氏は、民間宇宙輸送サービス会社Space Xの創業者兼CEOでもある。元々は1990年代にインターネットベンチャーを設立して、伝説的な起業家のキャリアをスタートさせた。

 最初に報じたWall Street Journalによると、Musk氏は衛星インターネットサービスのO3b Networksの創設者Greg Wyler氏とともに開発を進めているという。Wyler氏は2カ月前までGoogleに在籍。そこで衛星分野の開発を進めていたが、「Googleが十分な製造知識を持っているかわからなかった」などの理由で、参加してわずか1年でGoogleを去ったという。現在は自身の設立で、衛星インターネットの周波数帯の権利を確保したWorldVu SatellitesのCEOを務めている。

 Musk氏とWyler氏は700基の衛星を打ち上げる計画だ。衛星は、現在の通信衛星の半分のサイズで重さは約113キロと軽量になる予定という。Musk氏はその後、Twitterで衛星インターネット進出の報道を認め、「SpaceXが取り組む大規模編成でのマイクロ衛星の運用はまだ早期段階にある。正式発表は2~3カ月後になる」とツイートした。

 Wall Street Journalが挙げる課題では、衛星を構築してテストするのに、時間と費用がかかる。Wyler氏が以前に創業したO3b Networksも、最初に打ち上げた4基で技術的な問題に遭遇したという。また、周波数帯の権利も制約や期限があり、リスク要因になる。両氏は現在、フロリダ州やコロラド州などで工場を立ち上げる場所を探しているほか、WorldVuとして衛星分野のパートナーも探しているという。

(岡田陽子=Infostand)