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Intelを脅かす? 注目のOpenPOWERサーバー

 クラウド事業者のRackspaceが、IBMが率いるPOWERプロセッサアーキテクチャの推進団体OpenPOWER Foundationに加入し、POWERサーバーを導入する意向を明らかにした。現在、大規模なデータセンターではx86サーバーが好まれており、Intelが9割以上を占めているが、この構図に変化が起こるのだろうか――。

POWERプロセッサをオープンに

 OpenPOWERはIBMが2013年8月に立ち上げたコンソーシアムだ。同社のRISCベース・マイクロプロセッサPOWERのアーキテクチャに関するハードウェアとソフトウェア情報を開発用に公開している。

 メンバー企業はPOWERプロセッサやシステムプラットフォーム、ファームウェア、ミドルウェアなどのカスタマイズが可能となり、コラボレーションやエコシステムを推進する。設立にあたって、Google、NVIDIA、マザーボードのTyanなどがメンバーとして発表された。

 一方、Rackspaceはホスティング、インフラ(IaaS)のパブリッククラウドなどのサービスを展開しており、最近では管理サービスを加えた「マネージドクラウド」ベンダーを掲げている。同社のインフラ戦略担当シニアディレクターのAason Sullivan氏はOpenPOWER Foundationに参加するとともに、これまでのx86のみだった自社データセンターに、POWERプロセッサベースのサーバーを実装するとTalkin’ Cloudに語っている。

 Rackspaceは12月16日、OpenPOWERへの参加を発表したが、Bloombergによると、2012年からPOWERプロセッサの検証を進めていたという。

(岡田陽子=Infostand)