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驚異のAR企業 5.4億ドルの出資を受けたMagic Leap

次のGoogle Glass?

 MIT Technology Reviewによると、Magic Leapは最近、ライブラリ「OpenCV」などで実績があるコンピュータビジョンの専門家Gary Bradski氏をリクルートした。さらに、レーザー、モバイル、ワイヤレス、カメラ、製造サプライチェーンマネジメント、3Dセンシング、人工知能、ゲーム開発の専門家を探しているという。具体的な製品に向けた準備が進んでいるのは間違いない。

 では、GoogleとしてはMagic Leapをどう生かしていくつもりなのだろう。GoogleにはGoogle GlassというARデバイスが既にある。だが、Magic LeapのCEO、Abovitz氏はGoogle Glassとの関係について、Wall Street Journalにはコメントを避け、TechCrunchには、Google Glassに機能を追加するようなものではなく、「全く別で、関係はない」と話している。どうやら“Google Glass 2.0”というわけでもなさそうだ。

 Magic Leapの掲げるものは大きい。Abovitz氏は発表で次のようにコメントしている。「Magic Leapは、現在のモバイルコンピューティング、AR、VRの知覚の先を行っている。われわれは、これら3つを超越し、人々のコミュニケート、購入、学習、共有、そして遊びの方法に革命を起こすだろう」。製品が姿を見せるときが楽しみだ。

行宮翔太=Infostand