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遂に世界3位 “中国のApple”Xiaomiの躍進

世界3位の座…わずか8時間

 Xiaomiの世界第3位は大々的に報じられたのだが、実はその日のうちに別のベンダーに取って代わられた。同じく中国のLenovoに抜かれたのだ。IDCなどの発表の日、GoogleからMotorolaを取得する計画を発表済みだったLenovoが、買収完了を発表したためだ。BloombergはIDCのニュースリリースが出たのが北京時間10時、同日18時にLenovoが買収完了を発表したことから、「トップ3としてSamsung、Appleに加わったXiaomi。わずか数時間」と伝えた。

 実際、IDCの調査でもナンバー3はデットヒート状態だ。Xiaomiの5.3%のすぐ下にLenovo(Motorola買収完了前)の5.2%、そしてLGの5.1%と続いている。LenovoとLGは前年同期比の成長率も38~39%と近い。

 「スマートフォンの戦いはまだまだ終わりではない」とBloombergは言う。世界最大のスマートフォン市場である中国が少しずつ成熟しており、地元ベンダーが今後国際展開に出るというLenovoのCEO、Yang Tuanquig氏の予想を紹介する。

 Xiaomiは国際展開と並行して製品ラインの拡大も進めている。今年になってタブレットとウェアラブルにも参入しているし、TVも持っている。また、Forbesは10月31日付で、Xiaomiが評価額400億ドルで資金調達を探っていると伝えた。何らかの拡大戦略があってもおかしくない。400億ドルは、2013年8月の100億ドルから4倍のアップという。

 スマートフォン市場で優位だった1位Samsungのシェアが落ち始めている。そこを狙ってMotorolaというハイエンドブランドを手に入れたLenovo、そして世界に名を知られるようになったXiaomiらが攻勢をかける。中国メーカーの進撃で、スマートフォンの世界は激しい争いが続く。

岡田陽子=Infostand