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わずか5カ月で評価額が3倍に GPUクラウドのCodeWeave

AIブームの土台「NVIDIA、TSMC、CodeWeave」

 生成AIブームと、それにあやかろうとする投資はヒートアップしている。

 業界でCodeWeaveと同じようなサービスを提供するスタートアップとして、Lambda Labs、Voltage Parkといった企業があるが、いずれも巨額の資金調達に成功している。また大手も、例えばHewlett Packard Enterpriseが2023年6月に、アズ・ア・サービスブランド「HPE GreenLake」でGPUアズ・ア・サービスを発表するなど、強化を図っている。

 OpenAIの評価額は現在900億ドル。NVIDIAの株価は1年で5倍となった。Microsoft、Amazon、Googleの“レガシー”クラウドも生成AIブームの恩恵を受けて好調だ。

 「生成AI疲れ」という言葉も聞かれるが、投資家の熱は変わらない。MetaのMark Zuckerberg氏は「AIへの投資が利益を生むようになるまでには時間がかかる」と警告している。

 だが、Intrator氏は、同社がAIブームの土台を提供すると強調して懸念を払拭しようとしている。

 「私は(AIを支える)一連の基盤層を考えている。そこにはNVIDIAがあり、GPUの知財がある。GPUを製造するTSMCがある。さらにデータセンターがあり、そしてCodeWeaveがある」

 CodeWeaveは昨年、北米でデータセンターを3カ所から14カ所に拡大し、従業員も4倍にした。そして投資を得た今後は欧州に拡大し、その後、他の地域にも拡大するとしている。