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Appleは生成AI対応iPhoneをついに投入するのか 迫る「WWDC」

 テクノロジー大手はそれぞれ生成AIの開発・サービスに突き進んでいるが、Appleだけはほとんど名前が出てこない。2011年にSiriを発表して以来、AIでは先行していたはずの同社は、生成AIでは後れを取っているようだ。だが今年の開発者会議「WWDC」(Worldwide Developers Conference)では、この分野で「野心的な」発表を行うという。

Googleの「Gemini」がiPhoneに?

 これまでMac、iPhone、iOSなど数々の製品のお披露目の場となってきたWWDCは、今年は6月10日から14日までの5日間、オンラインとApple本社で開催される。

 3月27日の告知の際、ワールドワイドマーケティング担当VPのGreg Joswiak氏は「絶対に信じられないものになる」と述べ、それがAI関連であることを認めたという。

 秘密主義の同社は、それが何なのかには口を閉ざしたままだ。だが、AppleがAIで何をしようとしているか、メディアでは取材攻勢を強めている。

 前週3月18日には、Bloomberg記者でAppleウォッチャーのMark Gurman氏が、AppleとGoogleの間で大型の提携交渉があると報じた。

 GoogleのLLM(大規模言語モデル)「Gemini」をiOSに搭載するためのライセンス交渉を行っているというもので、発表予定の次期バージョンiOS 18で搭載する。また、それはクラウドではなく、iPhone上で動作する機能のため、高度な技術を要するものになるという。

 Googleは、iPhoneやMacの検索サービスでのデフォルトの地位のため、年間数十億ドルを支払い続けている。両社の関係は十分深い。

 両社ともメディアのコメント要請には応じていない。