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Broadcom買収控えたVMware NVIDIA提携による「Private AI」を発表

AIでもエコシステム戦略

 「ChatGPT」の登場以来、テクノロジー企業は次々に生成AI戦略を打ち出している。VMwareの場合、「Private AI」となるが、そこではNVIDIAに限らず幅広いエコシステムを構築していくようだ。

 オープンソースでは、「VMware Private AI Reference Architecture for Open Source」として、リファレンスデザインを提供する。例えば、統合コンピューティングフレームワーク「Ray」をVMware Cloud環境で利用できるようにしたり、機械学習アプリ構築ツールのHugging Faceと提携して、同社のコードアシスタント「SafeCoder」をリリースしたことも発表している。

 チップでは、NVIDIAだけでなくIntelとも協業する。VMware vSphere/vSAN 8、TanzuをIntelのAIソフトウェアスイート向けに最適化し、第4世代Intel Xeonのスケーラブルプロセッサーが内蔵するAIアクセラレータが活用できるという。

 VMwareは「VMware AI Ready」として、ISV向けのプログラムも展開する。MLOps/LLMOps、AI向け開発者ツールなどを開発するISVは、VMware Private AIのリファレンスアーキテクチャで自社製品を検証して認定を取得できるとしている。