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社名変更から1年 Metaの内憂外患

 Meta Platforms(旧Facebook)が、メタバースに向けたイベントを開催。最新のVRヘッドセットやメタバースのWeb対応などを発表した。まだまだ一般的とは言えないVR市場で先行し、脱SNSを図ろうとしているが、社内外で難しい局面が続いているようだ。Facebookから社名を変更して1年。Metaの現状は――。

最新のVRヘッドセットなどを発表

 Metaは10月11日、VR開発者向けイベント「Meta Connect 2022」を開催した。イベントはもちろんメタバースで行われ、TechCrunchのレポートによると5400人程度が参加していたという。

 満を持して発表したのは最新のVRヘッドセット「Meta Quest Pro」。10月中に出荷開始の予定だ。価格は1499ドルで、販売中の「Meta Quest 2」の3倍から4倍近く、機能面でもビジネスに対応したものとなっている。メタバース市場の戦いがいよいよ本番になったことを感じさせる。

 またMetaは同社が“メタバースの入り口”とうたう「Meta Horizon Worlds」アプリのWeb版を開発中であることも発表した。PCでもアクセスできるサービスだ。

 一方、Meta Connectの話題はVRヘッドセットやMeta Horizon Worldsだけではない。Mark Zuckerberg氏はイベント中に自身の最新のアバターも披露した。新しいアバターは「現存するものの中で最も表現力豊かで詳細」(Zuckerberg氏)と胸を張るものだ。

 従来のアバターは、下半身のない「胸像」のようなデザインだったが、最新のアバターには足まである。Business Insiderによると、足は「おそらく最もリクエストが多い機能」「足は難しい。他のVRシステムには足はないはずだ」とZuckerberg氏は説明している。

 アバターの足がニュースになったのには背景がある。アバターのデザインは、当初考えられていたよりも、よりリアル方向に進んでいるのだ。