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データクラウドを次の段階へ Snowflakeがアプリ開発・運用に拡大

トランザクションをデータクラウドに

 Snowflakeは今回、データウェアハウスからアプリケーション開発プラットフォームへの拡大を打ち出している。これを支える技術として、データワークロードの「Unistore」や、Snowflake上でネイティブに動作するアプリケーション開発フレームワークの「Native Application Framework」も発表した。

 Unistoreは、Snowflakeプラットフォーム上でトランザクションデータと分析データの統合を可能にするデータワークロードだ。Unistoreは列単位に加えて行単位での操作ができる「Hybrid Tables」によって、両者の一括管理と高速な読み書きを可能にする。

 トランザクションシステムからパイプラインを構築してSnowflakeにデータをストリームすることや、Snowflake内にトランザクションアプリケーションを構築することも可能という。

 Snowflakeのプロダクトマネジメントディレクター、Carl Perry氏は「すべてのデータをSnowflakeに取り込むことが可能だ。あらゆるデータをSnowflakeに置いて簡単に管理し、トランザクションデータの管理の複雑性を緩和できる」とThe Registerに説明している。

 「Native Application Framework」は、Snowflakeプラットフォーム上でアプリケーションを構築、配布、デプロイするフレームワークで、Snowflakeインスタンスに直接インストール・実行するためデータの移動や共有が不要となる。

 また、開発したアプリケーションは「Snowflake Marketplace」でSnowflakeユーザーに配布して収益化もできるという。

 Snowflakeのプロダクト担当シニアバイスプレジデント、Christian Kleinerman氏は「すべてを変えるような潜在性の大きなものになる」とSiliconANGLEのインタビューで述べている。なお、発表された多くの機能はベータ段階で、正式機能となるのは少し先だ。