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コーディングだけでなく「学習・就職対策」も GitHubのトレンド予測

 開発者に人気のプロジェクトリポジトリサービスGitHubが、2018年のオープンソースのトレンド予想を発表した。GitHubのデータを基にしたもので、「クロスプラットフォーム開発ツール」「ディープラーニング」など、いかにもという項目とともに、プログラミングそのものではない「スキル開発」が、伸びていることが分かった。

2018年オープンソース開発の3大トレンド

 GitHubは世界200カ国2400万人の開発者が利用するオープンソースのリポジトリサービスだ。リポジトリ数は2500万件を超え、世界最大と言ってよいだろう。

 2月に発表した「Open source project trends for 2018」は、そのGitHubに集うオープンソースコミュニティの活動情報を基にした今年のトレンド予想だ。リポジトリや訪問者が増えた上位100のリポジトリ、新しくスター(高評価)がついたリポジトリから、開発の傾向を探り、3つのトレンドを挙げている。

 まず1つ目が「クロスプラットフォーム開発」、そして次が「ディープラーニング」(深層学習)だ。

 クロスプラットフォーム開発では、モバイルとデスクトップの両方に向けてアプリケーションを構築できるフレームワーク「Angular」のコマンドラインインターフェイス「Angular/angular-cli」の貢献者が2017年に前年の2.2倍に増えたという。またフレームワークそのものの「Angular/Angular」はスターを多く獲得した。この分野では、Facebookがオープンソースにしているユーザーインターフェイス構築のためのJavaScriptライブラリ「React」も人気が高かった。

 ディープラーニングでは、Googleの機械学習フレームワーク「TensorFlow/TensorFlowリポジトリ」の訪問者が2.2倍になった。TensorFlowを利用したMozillaの音声読み上げエンジン「Mozilla/DeepSpeech」、ニューラルネットワークライブラリ「Keras-team/Keras」でも、貢献者と訪問者とも、大きく増加した。

 なお、新しいプロジェクトが最も多く生まれた分野は「仮想通貨」だという。