2019年2月8日 06:00
弊社刊「クラウド&データセンター完全ガイド 2019年冬号」から記事を抜粋してお届けします。「クラウド&データセンター完全ガイド」は、国内唯一のクラウド/データセンター専門誌です。クラウドサービスやデータセンターの選定・利用に携わる読者に向けて、有用な情報をタイムリーに発信しています。
発売:2018年12月22日
定価:本体2000円+税
http://www.jdcc.or.jp/
日本データセンター協会(JDCC)では、サーバ室技術ガイドブックWGにおいてデータセンターの構築ガイドブックを作成している。一方で、構築後の運用に関する包括的ガイドブックは世界的に見ても整備されていない。そこで、JDCCでは新たに運用ガイドラインWGを発足し、包括的運用ガイドラインの作成に着手した。
データセンターの安定稼働のためには、日常の設備点検、定期的な点検、年数回の非常時訓練、インシデント発生時の対応手順の徹底などデータセンター運用技術が非常に重要である。2018年を振り返ってみても、台風21号、24号による風水害や停電、都市部で起きた大阪府北部地震、北海道胆振東部地震時の系統電力の全停電など、データセンター運用の観点で重大な災害が多く発生している。
通常運転時においても、省エネルギーやCO2排出量の削減など、データセンター高効率運用技術もニーズが高くなってきている。これらの課題に対して、データセンター運用技術は非常に重要であるが、海外の事例を見てもデータセンター運用技術に関する包括的な標準ガイドブックが見当たらないというのが現状であった。
そこで日本データセンター協会(JDCC)では、データセンターの運用に関する標準ガイドラインをまとめたガイドブックを発行するため「データセンター運用ガイドラインWG」を発足させた。
包括的運用ガイドライン
運用ガイドラインWGには10月末時点で29社40名の参加をいただいており、各社の知見を集めた包括的ガイドラインを作成する体制を構築しつつある。図1は現時点での目次案であるが、対応する法令やそもそもの目的、データセンター設備の点検、保守、通常運用の種類や対応方法などからデータセンターの受付業務、清掃業務、警備業務まで幅広くカバーしている。
ガイドブックの活用
運用ガイドブックは1年半程度を目処にJDCCより発行を予定している。また使用用途としては以下の3つを想定している。
- データセンター事業者が、運用をアウトソーシングする際、委託のベースとなりうる標準的ガイドライン
- データセンター事業者自らが、ガイドラインに沿った運用ができているか確認するチェックリスト
- 海外のデータセンター業界組織との意見交換などの素材
多くの皆様の協力を仰ぎながら、多くの事業者に使っていただけるガイドブックを指向しており、本WGへの支援ならびに積極的参画をお願いしたい。