特別企画

米Dell、エンタープライズソリューション部門の本社ラボ施設を公開

騒音の減少を目指すAcoustics Lab

 3つめのAcoustics Labは、サーバーなどから発生する音を測定し、騒音などを減少させる検証を行っている。壁面および天井は、音を吸収する仕組みとしているが、床面は音が反射する構造にしている。ユーザーが求める騒音レベルと、耳障りになるような気になる音を減らすといったチューニングを行っており、異音がした場合にはデータと比較しながら予兆保守に活用するといった取り組みも始まっている。

 「ハードディスクの稼働音やファンの音を気にするユーザーが少なくない。もはや、音の大きさや音質は、サーバーにとって重要に意味を持つようになってきている」と説明する。Dellのこだわりがこうした領域にまで及んでいることを示すものだといえよう。

Acoustics Labの入り口
Acoustics Labの様子。中央にサーバーを設置して、マイクで集音する
チャンバー内で計測しているサーバーの様子
ファンの騒音を軽減するために筐体にメタルを利用する場合もある
集音した音を測定し、可視化することで音質の改善を図る
別のチャンバーでは20本のマイクを使って集音する環境を構築

(大河原 克行)