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NSSOL、運用プロセス全体の標準化・自動化を行う運用サービス「emerald」

北九州市にITアウトソーシング拠点「NSFITOSセンター」設立

 新日鉄住金ソリューションズ株式会社(NSSOL)は19日、ITアウトソーシングサービス「NSFITOS」の運用サービスにおいて、運用プロセス全体の標準化・自動化を実現する新サービス「emerald(エメラルド)」を提供すると発表した。

 emeraldは、「ITプロセス全体の自動化」「運用SEのプール化」により、運用プロセス全体の標準化・自動化を行えるサービス。従来の運用自動化は、一部の監視業務やジョブ管理など「個別タスクの自動化」にとどまっており、その効果も限定的だったというが、emeraldでは、NSSOLの持つ運用経験に基づいた「ITOフレームワーク」と、IPsoftが提供する運用管理自動化ツール「IPcenter」を利用し、障害検知から復旧、クローズまでのITプロセス全体を自動化する点が特徴とした。

 ITOフレームワークとは、NSSOLが運用のベストプラクティスを設計するために活用しているフレームワークで、標準化された業務は共有化されたプール組織で実施することにより、24時間365日対応できる業務の拡大、作業品質の向上、サービスの可視化など、高品質で安定したサービスを最適なコストで提供できるという。

 さらに、ユーザー企業の業務をよく理解した運用SEは、日々の煩雑な業務から解放され、顧客との対話による運用改善、PDCAサイクルの回転など、よりその企業に特化した運用業務に注力できるとのこと。

 なおNSSOLでは7月に、NSFITOSの運用拠点「NSFITOSセンター」を、現行の東京都三鷹市に加え、福岡県北九州市に開設する。新拠点には東京と同様、日本トップクラスの性能を持つデータセンターとITOセンター(運用センター)を設け、「absonne(アブソンヌ)」を中核としたハイブリッドクラウドインフラを提供するとした。また、東西2拠点での相互監視・相互運用によりBCPの点でも高い可用性を実現している。

石井 一志