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EMCジャパン、ミッドレンジのフラッシュストレージ「EMC Unity」

オールフラッシュ構成では最大30万IOPSを提供可能

 EMCジャパン株式会社は18日、フラッシュストレージ製品群のミッドレンジに位置付けられる新製品、「EMC Unity(ユニティ)」を販売開始したと発表した。価格は842万円から。

 「Unity」は、ファイル/ブロックストレージとして利用できるフラッシュストレージ。オールフラッシュ構成に加えてHDDとのハイブリッド構成にも対応し、ユーザーのニーズに対して柔軟に対応できるという。

 スナップショットやリモートsync/asyncレプリケーション、ネイティブなコントローラベースの暗号化などに対応するほか、VMware VASA 2.0、VAAI、VVol、VMware-Aware Integrationといった最新技術をサポート。自動化およびDevOpsユースケースをサポートするREST APIも提供される。

 HTML5タスク指向インターフェイスを通じて、クラウドと同等のプロアクティブな管理機能とモニタリング機能を提供する点も特徴で、VMwareやMicrosoftのエコシステムを統合し、サードパーティ環境の容易な管理が可能になるとした。またProactive Assist機能によって、IT部門に「Unity」のコントロール、可視性、自動管理環境を提供する。なお、「Unity」のサービスデータは、オンラインサービス「EMC MyService360」で確認することも可能だ。

 性能面では、前世代の中堅・中小企業向けストレージ「VNX」の3倍となる最大30万IOPSを実現。容量も、最上位の「Unity 600」では最大3PBまで拡張が可能とした。

 最小構成時の価格は、オールフラッシュモデル「Unity 300F」の場合、物理容量4TB(実効2TB)で842万円(税別)から。ハイブリッドモデル「Unity 300」の場合は、SAS HDD(1万rpm)による物理容量3.6TB(実効1.68TB)で242万円(税別)からとなる。

 なお、「Unity」のデータ管理機能を仮想アプライアンスとして展開できるSDS(Software Defined Storage)「UnityVSA」もラインアップされるほか、「VCE Vblock」および「VxBlock System 350」といったコンバージドインフラ製品のコンポーネントとしても提供される。

石井 一志