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アシスト、ルールモデリング関連機能を強化した「Progress Corticon 5.5」

 株式会社アシストは10日、ビジネスルール管理システム(BRMS)「Progress Corticon」において、ルールモデリング機能を強化した新版「同 5.5」を、同日より提供開始すると発表した。

 Progress Corticonは、米Progress Softwareが開発したBRMSソフトウェア。業務ルールをアプリケーションから分離して管理できるため、ビジネスルールの変更をコーディングレスでシステムに反映できる点が特徴で、開発や変更に費やされる作業時間を大幅に削減できるという。また、ルールを登録した段階で、ルール同士の矛盾や抜け漏れを自動検出可能なことから、業務ルールが複雑かつ改定が多い金融/保険業界での導入が進んでいるほか、昨今では製造業やサービス業でも採用が増えているとのこと。

 今回の新版では、特にルールモデリング関連の機能が強化された。まず、アプリケーションからルールを呼び出すためのプロトコルとして、従来のSOAP APIに加えてRESTAPIとJSONに対応し、さまざまなアプリケーションとの連携が容易になった。さらに、ルールの実行証跡をデータベースやログファイルなどに保存できるようになっている。

 あわせて、Excelシートに記述された業務ルールの一括インポートをサポートし、Progress Corticonへのルール登録を効率化。また、ルールの実行順の視認性や保守性を向上させるために、ルールの適用順序をグループ化したルールフローを、さらに別のルールフローから呼び出せるようにした。

 加えて、ルールの適用順序をグループ化したルールフローで条件分岐を設定可能にし、ある条件が満たされているかどうかによって、適用するルールを切り替えられるように改善している。

 動作環境では、Corticon Studioが64ビットOSに対応。運用面でも、Corticonのサーバーを管理するWebコンソールが追加され、複数サーバーの稼働状況確認やソースの一括配信など、統合管理を行えるようになった。

石井 一志