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ユニアデックス、クラウド基盤「U-Cloud」と他基盤のデータ連携を実現する「U-DataExchangeサービス」

 ユニアデックス株式会社は17日、日本ユニシスグループが提供するクラウドサービス「U-Cloud」と他基盤間のデータ連携を容易に行えるようにする「U-DataExchangeサービス」を、同日より提供開始すると発表した。

 同グループの顧客企業の中には、販売管理や在庫管理などの基幹系システムでU-Cloud IaaSを利用し、営業支援などの分析系システムでは一般的なSaaSサービスを利用する、といったケースが見られる。こうした際には、基幹系システムと分析系システムの間で販売情報や在庫情報などのデータを連携させる仕組み作りが必要となるため、複雑なプログラム開発が発生し、コストと時間を要していたという。

 今回提供する「U-DataExchangeサービス」は、U-Cloud IaaSとほかのSaaSなどを容易に連携させるためのサービスで、ソフトウエア(U-DataExchange)とクラウド基盤(U-Cloud IaaS)をパッケージ化したサービス型として提供する。これにより、U-Cloudのサービス環境にあるシステムと、それ以外の基盤環境にあるシステム間の、異なるデータ形式の変換を簡単な操作で可能にし、連携を容易に行えるとした。

 具体的には、データ連携を行いたいシステム間に、変換元と変換先(データベース、アプリケーション、ファイル、ネットワークなど)に応じたアダプタを用意することで、既存のシステムに手を加えることなく、データ形式を変換できるようにする。データ連携処理やデータ形式の変換処理もGUI操作で簡単に設計可能なことから、連携にかかわるシステム開発費を削減できるとのこと。

 また、月額課金の利用型サービスとして提供するので、初期投資を抑えたスモールスタートが可能。申し込みから最短2営業日で利用開始できる。

 価格は、初期費用が15万円(税別)から、月額標準セット利用料が21万円(税別)から。ユニアデックスでは、「U-DataExchangeサービス」について、今後3年間で1億6000万円の売上を目指している。

石井 一志