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日本ユニシスのU-Cloud IaaSが「選べるクラウド」に進化

サービスレベル別にメニュー展開

U-Cloud IaaS Select 関連図

 日本ユニシス株式会社とユニアデックス株式会社は、日本ユニシスグループが提供するクラウドサービス基盤「U-Cloud IaaS」のサービスメニュー体系を見直し、新たに「U-Cloud IaaS Select(選べるクラウド)」として11月4日から提供する。

 U-Cloud IaaS Selectは、U-Cloud IaaSでは均一だったサービスレベルにバリエーションを持たせ、サービスレベル指向型の選べるクラウドに刷新。サービスレベル別に「Premium」「Standard」「Economy」の3シリーズをラインアップする。これにより、高品質から低価格まで、顧客のニーズに合ったクラウドサービスを提供するという。

 「Premium」では、クラウド上に専有環境もしくは一部専有環境を構築することで自由度の高いクラウドサービスを実現する。サービスレベルは「最上位」に位置づけられ、ホスティングサービスをクラウド上で実現するイメージで、顧客の個別要求に応えられる。その上に構築するシステムは「専有基幹系システム」を想定する。

 「Standard」は、従来のU-Cloud IaaSを継承した標準的なクラウドサービス。「中位」のサービスとして、幅広い業種・業態に適用可能という。ネットワーク、サーバー、ストレージなどのリソースは共有するため、計画停止などの一定の制約を受ける。構築するシステムは「基幹系システム」を想定する。

 「Economy」では、クラウド環境の運用(構築・監視・操作)を最低限に絞り込み、低価格を実現。「開発系システム」や「Webサイト」などでの利用を想定する。

 なお、すでにU-Cloud IaaSを利用中の場合、「Standard」へ簡単に移行可能とのこと。日本ユニシスグループは、今後もU-Cloud IaaS Selectのサービスメニューを拡充し、今後3年間に100億円の販売をめざす。

川島 弘之