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日立、グループ12社のノウハウを結集したSAP S/4HANAの導入支援ソリューション

 株式会社日立製作所(以下、日立)は、SAPの次世代エンタープライズソフトウェア「SAPR S/4HANA」の導入支援ソリューションを、10月1日より順次提供開始すると発表した。価格は個別見積もり。

 今回提供する導入支援ソリューションは、専門コンサルタントによるコンサルティングや、各業種向けに最適化したテンプレートをはじめとする独自ツールを活用し、導入に関する計画策定から運用、保守までをワンストップで支援するもの。日立では、1994年にSAPと国内におけるパートナーシップ契約を締結後、2008年にグローバルサービスパートナー契約を締結し、SAPソリューションをグローバルに展開してきた。今回は、そうした実績・経験を踏まえ、日立グループ12社のノウハウを生かしてソリューションを開発したという。

 具体的には、SAPソリューションコンサルタントが、「コンサルティング」「システムインテグレーション」「アプリケーションマネジメントアウトソーシング」「プラットフォーム」の4つの分野において、SAP S/4HANAへの移行や新規導入に関する計画策定から、システムの運用、保守までを支援する。

 「コンサルティング」では、顧客のシステム構成・運用状況の調査、事業計画や業務内容といったビジネス上の要件に応じ、SAP S/4HANA活用方針の検討、将来的なバージョンアップなども視野に入れて、具体的なシステム構築の計画策定などを行う。

 「システムインテグレーション」では、SAP S/4HANAと日立独自のツールを活用し、効率的なシステム構築を行うとのことで、SAP S/4HANAを用いたシステムの導入方法論「HFusion for SAPR S/4HANA」や、組み立て・プロセス製造業などの業務プロセスを反映したテンプレートを活用する。

 「アプリケーションマネジメントアウトソーシング」では、SAP S/4HANA導入後の効率的かつ効果的な運用・保守を行うAMO(Application Management Outsourcing)サービスを提供。最後の「プラットフォーム」では、SAP S/4HANAが動作するプラットフォームとして最適な製品・環境を提供するとしている。

 今後、日立は、SAPソリューションコンサルタント約1000名のレベルアップと体制強化を進め、2018年度には1500名規模に拡充する予定だ。

石井 一志