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日立システムズ、クラウド事業強化を目指し独SAPの認定を取得

 株式会社日立システムズは3日、独SAP AGから、Hosting services、Cloud services、Application management services(AMS)の認定を取得したと発表した。これらの認定を踏まえて、SAP製品を活用したクラウド事業を推進したい考え。またSAP HANA operations servicesの認定についても4月中をめどに取得を目指す。

 現在、企業ではコスト削減やシステムの柔軟化、処理能力向上などを目的に、クラウドサービスの利用が拡大しており、こうした状況を踏まえて日立システムズでは、クラウド事業を注力事業の1つとして強化を図っている。

 同社は、さまざまな業種の企業へSAPシステムを導入してきた実績を持つだけでなく、国内で初めて基幹業務システム「SAP ERP」を仮想化基盤上で稼働させたり、SAPの中小規模企業向けERP製品「SAP Business One」のクラウドサービス「SAP Business One OnDemand」を日本で初めて提供したり、また、Amazon Web Services(AWS)のクラウドサービス上で、SAP製品を活用したアプリケーションの構築・運用ソリューション提供するなど、先進的な取り組みを行ってきた。

 日立システムズは、こうした実績を踏まえるとともに、SAPの認定を取得することで、SAPとのパートナーシップをより深め、SAP製品を活用した高品質なクラウドサービスを顧客に提供していくとのこと。なお同社では、SAP製品を活用したクラウドサービスについて、2018年度末までに累計55億円の売り上げを見込んでいる。

石井 一志