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富士通SSL、SaaS型セキュリティ「Blue Coatクラウドサービス」を販売

 株式会社富士通ソーシアルサイエンスラボラトリ(以下、富士通SSL)は15日、クラウド型Webセキュリティサービス「Blue Coatクラウドサービス」を同日より販売開始すると発表した。

 「Blue Coatクラウドサービス」は、URLフィルタリング、ウイルス対策、Webアクセスレポートなどを利用できるクラウドサービス。このうちURLフィルタリングには、全世界7500万人以上が利用する「Global Intelligence Network(GIN)」を利用し、世界中のマルウェア配布サイトやC&Cサーバーなどの脅威情報をフィルタリングデータベースに即座に反映できるので、最新攻撃や標的型攻撃に対しても効果的な防御を提供するという。

 また、クラウドサービスとして提供されるため、ソフトウェアのインストールや機器の導入は不要。PCだけでなくタブレット端末やスマートフォンにも対応しており、インターネットへ接続する通信を「Blue Coatクラウドサービス」のデータセンターへVPN接続することで、社内外問わず、すべての拠点で統一したセキュリティポリシーを適用できる。アクセスポイントは、日本を含め全世界30カ所以上に展開され、海外拠点や海外出張先でも利用できるとした。

 加えて、誰が、いつ、どこへアクセスしたかといった、Webアクセスの証跡取得が可能。レポーティング製品「Blue Coat Reporter」でWebアクセス証跡のレポートを出力し、富士通SSLのセキュリティ専門家がログ解析を行う「マネージド・セキュリティサービス(MSS)」を併用すれば、インシデント発生時も早急な対応が可能になるとしている。

 1ユーザーあたりの価格はユーザー数によって異なるが、1~99ユーザーの場合で年額8400円、100~249ユーザーで年額6300円、250~499ユーザーでは年額5500円となる。

 富士通SSLでは、国内外に複数拠点を持つ企業をはじめ、小人数での利用が想定される中小企業に向け「Blue Coatクラウドサービス」を提供する考えで、3年間に5億円の売り上げを見込んでいる。

【記事修正 9/18 19:30】
 プレスリリースに訂正があり、記事中の価格を修正しました。記事初出時、価格を月額と表記していましたが、正しくは年額となります。

石井 一志