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NTT Com、「Bizホスティング Enterprise Cloud」のOracle製品対応を強化
Oracle Database Enterprise Edition RAC対応、ライセンス持ち込み対応など
(2015/4/6 15:57)
NTTコミュニケーションズ株式会社(以下、NTT Com)は6日、基幹システム向けクラウドサービス「Bizホスティング Enterprise Cloud」において、「Oracle Database Enterprise Edition Real Application Clusters(RAC)」(以下、Oracle Database Enterprise Edition RAC)を提供開始すると発表した。同社によれば、共用型クラウド基盤上でOracle Database Enterprise Edition RACをサービス提供するのは、国内のクラウド事業者として初めてという。
Bizホスティング Enterprise Cloudは、主に企業の基幹システムに向けて提供されているクラウドサービス。今回は、基幹系システムで広く利用されているOracle Database Enterprise Edition RACを、リソース(GHz)単位の課金体系で提供する。これにより、クラウドサービス上でもノード数の制約なくシステム構築を行え、Oracle Partitioningオプションを利用した大規模データ管理、およびパフォーマンス向上を実現可能になったという。
また同時に提供される、ストレージ容量の増減が可能な高I/Oフラッシュストレージを活用すれば、データベースの物理設計負荷が軽減され、短期間でのシステム構築が可能になるとのこと。
Oracle Database Enterprise Edition RACのライセンス利用料金は、GHzあたり5万8000円(税別)/月。なお、既存システムでOracle Database Enterprise Edition RACを利用しているユーザーは、Bizホスティング Enterprise Cloudへライセンスを持ち込めるので、追加のライセンスコストなしでクラウド移行を実現できるとした。
さらに今回、Bizホスティング Enterprise CloudでのOracle Database Standard Edition One、Oracle Database Standard Edition RACの提供価格を、最大90%値下げすることも発表された。
Oracle Database Standard Edition Oneのライセンス利用料金(すべて税別)は、GHzあたり0.0348円(旧料金:0.348円)/分、あるいはGHzあたり1000円(旧料金:1万円)/月。Oracle Database Standard Edition RACのライセンス利用料金(すべて税別)は、GHzあたり3000円(旧料金:2万2500円)/月となる。
こちらについてもOracle Database Enterprise Edition RACと同様、現在オンプレミス環境で利用中のOracle Database Standard Edition OneおよびOracle Database Standard Edition RACライセンスを、Bizホスティング Enterprise Cloudへ無料で持ち込める。
このほか、Oracle WebLogic ServerなどのOracle Database関連ソフトウェアも、Bizホスティング Enterprise Cloudにて7月1日から提供する。これにより、オンプレミス環境でOracle WebLogic ServerとOracle Databaseを組み合わせて構築していたシステムを、クラウドへ容易に移行できるようになるとした。
ライセンス利用料金(すべて税別)は、WebLogic Standard EditionがGHzあたり1800円/月、WebLogic Enterprise EditionがGHzあたり1万8000円/月。
なおNTT Comでは、Oracle製品に対応したクラウドサービスの利便性やパフォーマンスを体験してもらえるよう、月額料金を最大2カ月/50万円分無料で利用できる「Oracle Move to Cloudキャンペーン」も実施するとのこと。