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VCE、コンバージドインフラをグローバル統合する大規模向け構想「VxBlock」

 VCEテクノロジー・ソリューション株式会社(以下、VCE)は13日、コンバージドインフラの新たなコンセプトを発表。従来の「Vblock」を進化させた「VxBlock」の投入を明らかにした。2015年に多くのVxBlockを発表する予定とのことで、全容はまだ姿を見せないが、メリットは拡張性を劇的に強化することとなるようだ。

 VxBlockは、「工場で統合」「テスト」「検証済みの製品」「シームレスなコンポーネントレベルのアップデート」「ライフサイクル保証」といった従来のコンバージドインフラとしての能力を継承しながら、SDN機能として新たに「VMware NSX」と「Cisco ACI」をサポートする。

設計・検証・構築済みのコンバージドインフラ
VxBlockではSDN技術をあらかじめ実装する

 このSDN機能を利用して、「Spine(幹)&Leaf(葉)」型のネットワークアーキテクチャを実現し、地理的に離れたVblock・VxBlock・Compute・Storageをつないで、グローバルレベルでリソースプール化が可能になる「VCE VSCALE」という技術が特長。拡張可能なノード数は理論上無制限とのことなので、より強力なスケールアウトが実現する。

 さらにグローバルでプール化されたコンバージドインフラ全体を管理するためのソフト新版「VCE Vision 3.0」も発表。全体の可視化から互換性検証、セキュリティ、パフォーマンスチューニングなどが行える。

VCE VSCALEの概要図
VCE VSCALEで連携されたコンバージドインフラ全体を統合管理するVEC Vision 3.0

 VxBlockは、グローバルにまたがるようなデータセンターで複数のコンバージドインフラを統合する大規模向け製品の構想となる。そのために環境拡張を容易にし、統合管理性を高める狙いだ。

 同時にコンバージドインフラ単体での拡張性も高めるため、「VCEテクノロジーエクステンション」もサポートした。検証済みのハードウェア拡張機能で、新規・既存のVblockシステムに、「EMC Isilon」や「Cisco UCS」をシームレスに追加できるようになっている。

VCEテクノロジーエクステンションの概要

川島 弘之