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プリンストン・デジタル・グループの「TY1」、NVIDIAのDGX-Readyデータセンター液冷認証を取得
2025年6月6日 13:13
シンガポールのプリンストン・デジタル・グループ(以下、PDG)は5日、NVIDIAの「DGX-Readyデータセンター」プログラムで、液冷対応パートナーとしての認証を取得したと発表した。日本国内でこの認証を取得したのは、PDGのデータセンター「TY1キャンパス(以下、TY1)」が初で、先進的なAIインフラ分野におけるPDGの優位性を改めて示す形となり。また、この認証により、AI対応インフラの性能が大幅に向上したとしている。
PDGでは、アジア太平洋地域ではAIの導入が加速し、それに伴い高密度なデータセンターに対する需要も急速に拡大していると説明。そうした状況の中、日本はアジア太平洋地域におけるAIインフラのハブとして台頭しており、PDGにとっても極めて重要な戦略市場となっているという。PDGのTY1は、約100MW(メガワット)規模のキャンパス型データセンターで、ハイパースケーラーのニーズに応える高密度AIインフラを実現している。
DGX-Readyデータセンターにおける液冷認証の取得は、PDGが次世代AIコンピューティングを支える高度な技術力を備えていることを示しており、TY1は日本で初めてDGX-Readyの液冷認証を受けたキャンパス型データセンターとして、エネルギー効率と高密度対応の両面において新たな基準を確立したと説明。また、AIワークロードに特化して設計されたTY1は、1ラックあたり140kWを超える高密度処理に対応可能な最先端の液冷インフラを備え、PDGが日本市場で推進する包括的な成長戦略の中核を担うとしている。
PDGの共同創業者で最高執行責任者のバルーン・ラガヴァン氏は、「私たちはハイパースケーラーのお客様が求めるAIやクラウドのニーズに応える先進的なデータセンターの開発・運用において、確かな実績と信頼を築いてきました。進化し続ける要件を満たす、将来志向のソリューションを提供することが私たちの使命です。今回のNVIDIA DGX-Readyデータセンター液冷認証の取得は、その取り組みの一環に他なりません」と述べている。