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グリー、経理の月次決算業務をBRMS「Progress Corticon」で効率化
2017年4月27日 09:00
株式会社アシストは26日、グリー株式会社が、米Progress Softwareのビジネスルール管理システム(BRMS)「Progress Corticon」を採用したと発表した。グリーでは、月次決算業務の自動化/効率化を目的として同製品を利用している。
グリーの既存システムは、ビジネスの中核であるモバイル・ゲーム事業の拡大に伴い、ゲーム内コインの売上や分配金計算などの月次処理に対応しきれなくなっていたが、度重なる改修によってブラックボックス化していたため、変更を加えるには維持管理しているベンダーに都度発注する必要があり、多額のコストがかかってしまう状況だったという。
そこで同社の情報システム部は新たなシステム構築を検討。基幹システムと密接に連携できること、複雑な計算に柔軟に対応できることを要件として複数のBRMS製品を比較/検討した結果、ルール開発の容易性をもっとも評価して、2016年1月にProgress Corticonの採用を決めた。
Progress Corticonの導入、共通機能の開発、ルールの実装/テストを2016年2月から6月までの4カ月間で完了させ、既存システムに一切の改修を加えることなく、2016年7月に、新規ビジネスに対応する経理システムを構築したという。
このシステムでは、売上/分配金計算のルールが可視化され、確認が容易になったほか、手動での計算に利用していた多くのExcelシートを削減できたとのこと。また、業務ユーザーとシステム部門の連携がスムーズになり、要件ヒアリングから機能実装までを1人のシステム担当者で完結できるため、コミュニケーションコストや外注コストが大幅に削減されたとしている。さらに、機能追加にかかる工数も約3分の1に削減された。
グリーでは、業務ユーザーとシステム担当者のコミュニケーションによりシステム実装まで完結できるProgress Corticonの特長を生かし、2016年11月からは、人事系オペレーションの自動化にも着手した。人事担当者のノウハウをシステム担当者がヒアリングしてルール実装し、わずか2カ月という短期間で、複数システム間の従業員データ連携を構築している。
今後は、業務ユーザーからの変換リクエストをProgress Corticonでルール管理/自動化することにより、ミス撲滅と作業負荷の軽減を目指すなど、さまざまな業務分野での活用を予定している。