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日立システムズ、製造・流通業向けERP「FutureStage」のクラウド版

 株式会社日立システムズは、製造・流通業向け基幹業務ソリューション「FutureStage」において、クラウドサービスモデルを新たに提供開始すると発表した。

 FutureStageは、主に中堅・中小規模の製造業や流通業などに向け、生産管理や販売管理などの機能を提供する基幹業務システム。中でも特定業種向けシステムは、各業界特有の業務要件を満たした機能を標準で備えているため、カスタマイズせずに導入できるモデルとして多くの企業に採用されているという。

 今回ラインアップに追加されるクラウドモデルは、特定業種向けシステムをはじめとした7製品。日立システムズが培ったノウハウを生かした業務システムを、セキュリティの高い自社クラウド基盤に搭載し、問い合わせ対応や保守など、システム運用に必要なサービスとワンセットにして提供する。

 特徴は、導入型と同様の機能を備えつつ、クラウド基盤を活用することで初期導入費用や経常費用を抑え、最短10日間での導入を可能にしている点。あわせて、ユーザー企業がスムーズに業務を開始できるように、操作教育サービスなども用意した。

 また関連サービスとして、会計・給与や就業管理などの関連業務システムもクラウドで提供できるため、基幹業務を丸ごとクラウド化することにより、一層の運用負荷軽減、コスト低減を図れるとのこと。さらに、Twitterやブログのつぶやきなど、ソーシャルメディアに書き込まれたビッグデータを活用・分析するサービス「Smart Business Gateway」と併用すれば、基幹業務に蓄積されたデータとソーシャルメディアのビッグデータを連携させ、トレンド把握、売れ筋分析に役立てられるとした。

 ラインアップされる7製品は以下の通り。
・FutureStage クラウド型 製造業向け生産・販売管理システム
・FutureStage クラウド型 金属加工業向け生産・販売管理システム
・FutureStage クラウド型 自動車部品業向け生産・販売管理システム
・FutureStage クラウド型 一般機械製造業向け生産・販売管理システム
・FutureStage クラウド型 卸売業向け販売管理システム
・FutureStage クラウド型 食品卸向け販売管理システム
・FutureStage クラウド型 医薬品卸向け販売管理システム

 価格は各製品共通で、初期費用が110万円(税別)から、月額費用が16万5000円(税別)から。月額費用には、パッケージライセンス、データベースソフト保守、回線費用保守、情報提供サービス、エンハンス対応サービス、問い合わせ対応基本サービス、クラウド基盤使用料などが含まれている。

石井 一志