ニュース

日立システムズ、SMB向け基幹業務ソリューションのAWS活用モデル

 株式会社日立システムズは16日、製造・流通業向け基幹業務ソリューション「FutureStage」で提供されている中堅・中小規模企業(以下、SMB)向けの「製造業向け生産・販売管理システム」と「卸売業向け販売管理システム」のクラウド活用を強化すると発表した。同社ではすでに、自社の「リソースオンデマンドサービス」を活用したモデルを提供しているが、Amazon Web Services(AWS)を活用したモデル(以下、AWS活用モデル)を2014年1月から販売解する。

 近年、SMBでは、コストや業務負荷軽減、BCP対策、ITインフラの運用負荷軽減といった観点から、基幹業務システムもクラウド基盤上で運用したいとうニーズが増えているとのことで、今回のAWS活用モデルの提供は、こうした要求に応えるもの。

 日立システムズでは、AWSは、スケールアップ/ダウンを即座に変更できるなどクラウドならではの柔軟性に優れているほか、1時間ごとの従量課金のため、価格メリットが非常に高い点を評価。また、システムが複数データセンターで自動バックアップされるため、BCP対策の観点からも効果的としており、今回、AWS活用モデルの販売を開始する。

 同社は今後、日立グループのクラウドソリューション「Harmonious Cloud」のもと、FutureStageのクラウドサービス活用モデルの拡販に注力する考えで、日立グループ全体で2015年度に300億円という、FutureStageの売上目標達成を目指すとしている。

石井 一志