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SDNソリューション「OmniSphere」新版、セキュリティやネットワーク管理機能を強化

 株式会社ストラトスフィアは3日、企業ネットワーク向けSDN(Software Defined Networking)ソリューション「OmniSphere」の新版「同 ver.1.3.0」を発表した。セキュリティの強化とネットワーク管理の効率化を実現しているという。

 OmniSphereは、SDN技術により、企業の物理ネットワーク上に柔軟な仮想レイヤ2ネットワークを構築するソリューション。従来は組織変更やレイアウト変更のたびに手動で再構築・再設定していたオフィスのLAN環境を、利用者(社員)の端末を認証するだけで自動設定できる仕組みを備えているので、企業ネットワークの運用管理負荷を削減できるという。

 今回の新版では、まず、仮想ネットワークへ接続する時間帯を制限する「スケジューリング機能」が追加された。一定時間はネットワークへの接続を認め、その他の時間は接続を制限するといった設定を、ユーザーあるいは端末ごとに行えるため、よりきめ細かい通信制御が可能になる。

 また、ユーザーあるいは端末からの接続先IPアドレスを制限する機能により、接続先を社内ネットワークのみに限定する、不正なサイトには接続させないといった管理に対応し、企業ネットワークの安全性を高められるとのこと。

 さらに、OmniSphereが管理する仮想ネットワークごとにDHCPサーバー機能を提供するほか、監視用のWebユーザーインターフェイス(UI)を追加。管理者が、画面上でユーザーや端末、ネットワーク機器の接続状況を確認できるようにした。

 なお、これらの新機能は、トレンドマイクロおよびアライドテレシスとの連携によるセキュリティソリューション「Secure Enterprise SDN」にも反映される。

石井 一志