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IIJ、クラウド上でSAP HANAの事前検証環境を提供するサービス

 株式会社インターネットイニシアティブ(以下、IIJ)は23日、独SAPのインメモリデータベース「SAP HANA」の導入前検証を行うためのトライアル環境として、「IIJ GIO for SAPソリューション PoC for SAP HANA」を発表した。7月1日より提供開始する。

 「IIJ GIO for SAPソリューション PoC for SAP HANA」は、SAPパートナー企業に対し、あらかじめクラウドサービス「IIJ GIOサービス」上にSAPのアプリケーション製品「SAP Business Suite powered by SAP HANA」をプリインストールした検証環境を構築し、リモートアクセス機能とあわせて貸し出すもの。SAPアプリケーションの構築・導入を担うパートナーが、SAP HANA環境に移行する際のマイグレーション検証、パフォーマンス検証、テンプレート検証などに利用できるという。

 具体的には、プライベートクラウドサービス「IIJ GIOコンポーネントサービス 仮想化プラットフォーム VWシリーズ」において、CPU12コア、メモリ96GB、データストア(高速1TB)のサーバーを1台、専有環境で用意する。

 この専有環境にはSAP ERP、SAP NetWeaver Business Warehouse(BW)を仮想イメージとしてプリインストールしているほか、さらに、256GBのメモリを搭載したSAP HANA環境を1台、専有環境として用意した。また、VPN経由でこれらの環境へ接続できる「IIJ GIOリモートアクセスサービス」とセットにして提供するとのこと。

 なお、これらの環境は、導入前のトライアル環境として事前検証目的での利用を前提としているので、本番環境を含むシステムランドスケープ(開発・検証・本番システム用途)では利用できない。このため、IIJでは今後、本番環境を含むシステムランドスケープで利用できるクラウドサービス「IIJ GIOコンポーネントサービス データベースアドオン インメモリプラットフォーム for SAP HANA」のリリースを予定している。

石井 一志