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IIJとSAPジャパン、中堅・中小向けクラウドソリューション提供で協業

 株式会社インターネットイニシアティブ(以下、IIJ)とSAPジャパン株式会社は9日、クラウド事業において、戦略的協業体制を構築すると発表した。IIJではこの協業に伴い、SAPソフトウェア製品を組み込んだクラウド環境と基盤ソリューションをSIerへ提供し、中堅・中小企業でのSAPソリューション活用を支援するという。

 具体的には、IIJのクラウドサービス「IIJ GIO」上にSAP製品を搭載したクラウドソリューション、およびテンプレートの開発環境を2014年3月よりSIerへ提供する。対象となる製品は、SAPのインメモリプラットフォーム「SAP HANA」、BIソリューションの「SAP BusinessObjects」、モバイルソリューションや、SAP ERP、SAP CRM、SAP SCM、SAP PLMといった業務アプリケーションなど。

 またIIJは、SIerがクラウド環境での開発に移行するための技術支援を行うほか、SIerが開発したSAP HANAやSAPのビジネスアプリケーションをIIJ GIOサービス上に搭載し、SIerと共同で、クラウドソリューションとしてエンドユーザー向けに提供する。

 一方のSAPジャパンでは、IIJに対してプリセールスなどを含む営業支援を実施。あわせて、共同マーケティングプログラムの策定、各種ソリューションの技術情報の提供、および要員育成のための特別教育プログラムなどを計画している。

 なおIIJは今回の協業を通じ、2014年度までに20件、2015年度に50件の受注を含み、2016年度までの3年間で、35億円の売り上げを目指すとしている。

石井 一志