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住電情報、自由度を高めた業務システム開発基盤「楽々Framework3」を提供

 住友電工情報システム株式会社(住電情報)は13日、業務システム開発基盤の新版「楽々Framework3」を5月30日より出荷開始すると発表した。

 「楽々Framework3」は、既存の「楽々FrameworkII」の後継にあたる製品で、ソフトウェア部品を効率的に組み立てて業務システムを構築する「部品組み立て型開発」方式を引き続き採用。楽々FrameworkIIとの互換性を保証した上で、開発自由度や使い勝手を向上させているのが特徴という。

 具体的には、これまではソフトウェア部品ごとに固定されていた画面遷移を、ドラッグ&ドロップで自由に追加・変更できるようにした。さらに条件分岐によって、遷移する画面を制御可能になっている。また画面レイアウトは、ドラッグ&ドロップで画面上のデータ項目の移動・追加・削除が可能なほか、一覧形式の表示部品の追加、メッセージ、操作ボタンの追加などを自由に行えるとのこと。

 ツールとしては、上流工程の詳細設計から製造、単体テスト(Unit Test)までをカバーする、Webブラウザベースの統合開発環境(IDE)「RakStudio」を搭載した。このツールでは、従来と比べてプログラム作成ウィザードの機能が強化されており、画面設計から業務ロジックまで、一連のプログラム開発作業を直感的に操作できるので、入門者でも短期間で操作を習得可能という。

 なお楽々Framework3は、楽々FrameworkIIの機能を包含していることから、楽々FrameworkIIで作成されたアプリケーションは楽々Framework3環境でもそのまま動作する。また、楽々FrameworkII形式のままプログラムの追加、修正を行うことも可能。標準で提供されるコンバータを使って、楽々FrameworkIIから楽々Framework3の形式に変換すれば、新機能も利用できるようになる。

石井 一志