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住電情報、開発自由度を向上した業務システム開発基盤「楽々Framework3」

2014年4月に発売予定

 住友電工情報システム株式会社(以下、住電情報)は5日、業務システム開発基盤の新版「楽々Framework3」を開発したと発表した。販売開始は、2014年4月を予定する。

 住電情報は2002年から、ソフトウェア部品を効率的に組み立てて業務システムを構築する、部品組み立て型開発方式を採用した業務システム開発基盤「楽々FrameworkII」を提供してきた。

 今回提供する楽々Framework3でも、この部品組み立て型開発の利点を継承。楽々FrameworkIIで作成されたアプリケーションがそのまま楽々Framework3で動作する上位互換性を保証した上で、開発自由度、使い勝手を向上しているという。

 具体的には、これまでソフトウェア部品ごとに固定されていた画面遷移を、ドラッグ&ドロップで自由に追加・変更できるようにしたほか、条件分岐によって、遷移する画面を制御可能になっている。また画面レイアウトは、ドラッグ&ドロップで画面上のデータ項目の移動・追加・削除、新たな単票形式、一覧形式の表示部品の追加、メッセージ、操作ボタンの追加などを自由に行えるとのこと。

 さらに、上流工程の詳細設計から製造、単体テスト(Unit Test)までをカバーする、Webブラウザベースの統合開発環境(IDE)「RakStudio」を搭載。従来のツールと比べてプログラム作成ウィザードの機能が強化され、画面設計から業務ロジックまでの、一連のプログラム開発作業を直感的に操作できるので、入門者でも短期間で操作を習得できるという。また、システムエンジニアからプログラマーへの実装指示機能も追加された。

 加えて、複雑な業務ロジックを実現する「プラグイン」機能を拡張し、従来のJava言語だけでなく、Ruby、JavaScriptなどのスクリプト言語を使って開発できるように改善した。

石井 一志