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NTTデータ、スマートデバイス対応を強化したCRMソリューション

Dynamics CRMをベースに独自モバイルアプリを追加

 株式会社NTTデータは12日、SFA(営業支援システム)/CRM(顧客情報管理)ソリューション「BizXaaS CRM」を同日より提供すると発表した。日本マイクロソフトの「Dynamics CRM」をベースに、NTTデータが開発したモバイルアプリを付加することで、Dynamics CRMの特長を生かしつつ、各ユーザーのスマートデバイス利用シーンに合った機能を提供できるという。

 BizXaaS CRMは、Dynamics CRMをベースに、NTTデータが長年蓄積してきたノウハウや独自機能を盛り込んだSFA/CRMアプリケーション。充実した基本機能やマイクロソフト製品ならではのMicrosoft Officeとの高い親和性など、Dynamics CRMのメリットはそのままに、音声認識ソリューション「BizXaaS Voice」や地図情報アプリケーション「BizXaaS MaP」との連携など、NTTデータならではの独自機能が盛り込まれている。

 最大の特徴は、独自のモバイル用アプリを提供する点。従来型パッケージの標準アプリでは対応が難しかったカスタマイズが可能なため、ユーザーが理想とするスマートデバイス利用を実現できるという。

 またモバイルアプリでは、コンシューマ向けアプリに近い、わかりやすいユーザーインターフェイスを採用しているほか、オフラインでの利用にも対応。スマートデバイス側に入力したスケジュールや、デバイス内に保存されている写真などのローカルデータと、CRMアプリ上のスケジュールやコミュニケーションツールを連携することもできる。さらに、BizXaaS CRM環境にアクセスできるスマートデバイスを制限できるので、セキュリティも担保可能とのこと。

 導入にあたっては、デバイス、モバイル回線、管理ソフト、デバイス認証機能をNTTデータが一括提供するほか、ヘルプデスクを設置することによって運用管理もサポートする。

 導入形態はオンプレミス、クラウドの両形態から選択可能。なおNTTデータは、このソリューションを含めたCRM領域で、50億円規模のビジネスを目指すとしている。

石井 一志