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NTTデータ、金融業界向けのインサイダー対策ソリューション「BizXaaS Voice」
(2013/8/28 15:45)
株式会社NTTデータは28日、金融業界向けインサイダー対策ソリューション「BizXaaS Voice」を提供すると発表した。クラウド型、オンプレミス型のいずれの導入形態にも対応している。
金融機関では、大手証券会社が公表前の増資情報を特定顧客に漏らし、増資インサイダー取引に関与したこと昨年の事件に伴って、インサイダー取引の抑制・監視強化を金融庁より厳しく求められているという。
こうした背景に伴い、金融機関におけるインサイダー取引の抑制・監視強化を図るために提供されるのがBizXaaS Voice。金融機関に勤務する職員の通話をモニタリングすることで、インサイダー取引を未然に防止する。
具体的には、録音した音声通話をBizXaaS Voiceによりテキスト化し、特定のキーワードで通話内容を抽出する仕組み。通話録音の保存・確認を行っている金融機関はすでにあるものの、ランダムに通話記録を抽出・確認することがほとんどのため、作業時間がかかるとともに、網羅性に欠けることが想定されている。しかしBizXaaS Voiceでは、テキスト化した通話内容を確認したり、キーワードで通話内容を検索したりできるので、録音内容の効果的な確認を実現するとのこと。
音声認識エンジンとしては、アドバンスト・メディアが開発している「AmiVoice」を利用し、高精度な音声認識に対応。また、検知の精度を向上させるため、インサイダー取引に関する内容をチェックできるよう、導入先に応じてカスタマイズした辞書をBizXaaS Voiceに搭載し、高い解析精度を提供するとのこと。
音声認識に利用した発話者の音声は、コンパクトなデータとして保存され、テキスト化したデータと音声はリンクして保存しておくことも可能だ。
さらに、NTTデータが提供しているコンタクトセンター支援ソリューション「BizXaaSコンタクト」や、Salesforce、Dynamics CRMといったサードパーティのCRMソリューションと組み合わせた提供にも対応する。
これらのソリューションとBizXaaS Voiceを組み合わせて提供すれば、顧客がよく話しているキーワードを、録音された通話内容を再度聞き返すことなく把握できるため、「お客さまの声」を正確に保存・共有し、営業機会の創出、適切なクレーム対応などの業務効率化や、顧客満足度向上につなげられるとしている。
NTTデータでは、金融業界を中心にBizXaaS VoiceおよびCRM関連ソリューションを提供し、2016年度末までに16億円の受注規模を目指す。