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Zabbix、Zabbix 3.0搭載アプライアンスのハイエンドモデル

 Zabbix Japan合同会社は6日、オープンソースの統合監視ツール最新版「Zabbix 3.0」を搭載したアプライアンスとして、中・大規模向けの「Zabbix Enterprise Appliance ZS-7300」を提供開始すると発表した。

 Zabbix Enterprise Applianceは、システム監視、障害通知、グラフ表示など、Zabbixの全機能を活用したシステム監視・運用を容易に開始できるアプライアンスサーバー。サーバー機にあらかじめZabbixのソフトウェアが導入されており、Zabbixのインストールと初期設定、データベースのチューニング、周辺ソフトウェアの設定といった煩雑な作業を行うことなく、すぐに利用を開始できるという。

 今回提供するZS-7300はハイエンドモデルに位置付けられ、1000監視対象までのシステムを監視可能。中・大規模システムにおいて、Linux、UNIX、Windows各種サーバー、ネットワーク機器の監視を一元的に行える。

 製品にはZabbix設定バックアップツールが同梱されており、監視設定を容易に行えるだけでなく、定期的なバックアップを世代で保存し、管理Webインターフェイスからダウンロードできる。これにより、監視設定の間違いやハードウェア障害からの復旧が容易に行えるほか、同一設定の監視サーバーの複製にも対応可能とのこと。

 さらに、このツールを利用して、複数台の監視サーバー間で設定を同期することも可能。設定同期のためのスクリプトも同梱されているので、Active-Active構成による監視サーバーの冗長構成を構築できる。

 また、システムの稼働状況の確認やサポート情報の取得、ネットワークの設定は専用のWeb GUIを備えているため、Linux OSを操作することなくシステムの管理を行えるとした。

 価格(税別)は、本体が49万8000円、保守費用が10万円。

 なお、ZS-7300を購入したユーザーは、1台につき1名まで、本来有償で提供されているZabbix入門トレーニングに無料で参加できる。

Zabbix Enterprise Appliance ZS-7300