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ファイア・アイ、サイバー攻撃対策製品の小規模モデル「NX900」

NX900とNX10000

 ファイア・アイ株式会社は15日、仮想マシンベースのサイバー攻撃対策製品の小規模環境向けモデル「FireEye NX900」を国内で提供開始した。

 同社の主力製品は「Malware Protection System(MPS)」というアプライアンス製品で、インターネットの出入口にインラインで導入し、Web、メール、ファイルなどを監視。疑わしいものを仮想分析環境で動的に分析することで、マルウェア情報をリアルタイムで生成し、ローカルのネットワーク環境を保護する。

 従来、中堅・中小規模を対象に製品ラインアップをそろえていた同社だが、2013年9月に大規模環境に対応する最上位モデル「NX1000」を発表。今回、ROBO(ローカルオフィス・ブランチオフィス)を対象とした「NX900」を発表し、さまざまな企業規模に対応するラインアップを拡張した。

NXシリーズ ラインアップ
NX900の特徴

 同社は「エンタープライズセキュリティ対策の強固さは、その最も弱い部分によって決まる。小規模環境におけるセキュリティ対策は大きな費用を要するため、多くの場合、本社に導入されているものと同じレベルのセキュリティは確保されていないのが現状」とし、新製品でこの課題を解決し、大規模環境から小規模環境まで保護された「全方位型マルウェア対策統合ネットワーク」の必要性をアピールしている。

全方位型マルウェア対策統合ネットワークの概要

 NX900は、Gigabit Ethernet×2基を備え、10Mbpsのスループットを実現する。本体価格は159万9000円(税別)より。

川島 弘之