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IPSとIIJ、SMB向けにクラウドベースのSAP ERPソリューションを提供

 株式会社アイ・ピー・エス(以下、IPS)と株式会社インターネットイニシアティブ(以下、IIJ)は25日、中堅・中小企業(以下、SMB)向け業務アプリケーション分野で協業すると発表した。クラウド上でSAP ERPソリューションを提供する。

 今回の協業は、IIJとSAPジャパンが1月に発表した協業の一環。SAPソフトウェア製品を組み込んだクラウド環境および基盤ソリューションを、IIJがSAPパートナー企業に提供し、SAPクラウドソリューションの導入支援をパートナー企業と共同で行うという。

 IPSはSAP専業パートナーとして、SMBに対しコンサルティングおよびライセンス販売を行っており、日本市場向けにSAP ERPを最適化したテンプレート「EasyOne runs on SAP ERP」を提供している。この協業では、IIJのクラウド基盤「IIJ GIOサービス」上にEasyOne runs on SAP ERPを搭載したクラウド型ソリューションを開発し、ユーザー企業へワンストップで提供できるようにする。これにより、SMBは、低価格かつ迅速にクラウド上でSAP業務アプリケーションを構築できるようになるとのこと。

 なお、この協業による導入事例の第1弾として、セメダイン株式会社が、EasyOne runs on SAP ERPと、その基盤となるクラウドサービス「IIJ GIOコンポーネントサービス 仮想化プラットフォーム VWシリーズ」の導入を決定している。

 また両社では今後、このソリューションによるSAP導入セミナーの開催など、共同マーケティング活動も行っていく予定だ。

石井 一志