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ISID、街と人をつなぐO2Oプラットフォーム・パッケージ「+fooop! connect」

商業施設などへO2Oに必要な機能をコンパクトに提供

 株式会社電通国際情報サービス(ISID)は19日、各種商業施設や地域開発事業などを対象に、来街者とのコミュニケーション形成を支援し、街や地域の活性化を促すO2O(Online to Offline)プラットフォーム・パッケージ「+fooop! connect」の提供を開始した。

 街と人をつなぐO2Oマーケティングに必要な機能をコンパクトにパッケージ化したサービス。パブリッククラウドを活用した月額利用型サービスとして、国内外の商業施設や地域開発事業などに幅広く提供する。

 主にスマートフォンアプリ、ユーザー・コンテンツ管理(CMS)、顧客管理(CRM)で構成され、施設管理者・店舗・来街者に対して、オールインワンのO2Oサービスを提供する。来街者は街の内外でスマートフォンを通して便利なサービスを利用でき、施設管理者や店舗は顧客管理や販売施策を簡単に行える。また、単なるITプラットフォームとしてだけでなく、電通グループ各社と連携し、コンセプト立案からO2Oプロモーション、データ分析など「場」の価値を高めるエリアマーケティング支援も提供するという。

利用イメージ

 来街者に提供するスマホアプリは、ベースとなる「会員管理」「まち基本情報」などに加え、「マップ」「クーポン」「ニュースフィード」「レコメンド」「まちツイ」など、それぞれの街で必要な機能を自由に組み合わせ、独自のアプリを短期間で構築可能。街を楽しんでもらうための豊富な機能を来街者に提供できる。

 施設管理者・店舗向けCMSでは、施設管理者がWebブラウザ上で簡単にコンテンツを作成できるだけではなく、店舗担当者が作成したクーポンやスタンプなどのコンテンツ公開を承認するワークフロー機能も使用できる。

 施設管理者・店舗向けCRMでは、Webブラウザ上で会員情報や施設内の行動情報を基にしたデータ集計・分析が行え、ターゲットを絞った販促活動(メール配信、プッシュ通知、レコメンド配信など)を実施できる。

 これらにより、来街者のロイヤリティ向上、店舗の売上向上、ビッグデータの蓄積・活用といった効果が期待されるとしている。

各機能の画面イメージ

街のITプラットフォーム「+fooop!」

 「+fooop!」は、ISIDが研究開発および事業家を進める、街のITプラットフォームのブランド名。街を訪れた人の趣味や興味、購買履歴といった情報に、街でのイベントや来街者の位置情報、来街目的などの情報を加味して、その時々、一人ひとりの状況に合わせた情報を提供することで、街と人・人と人の実空間におけるリアルなコミュニケーションを促進するという。

 2013年4月に開業した大型複合施設「グランフロント大阪」では、「+fooop!」プロジェクトの第一弾として、街のコミュニケーション基盤「コンパスサービス」を提供。電通グループ各社と共同で、街全体のコンセプト立案やコミュニケーションプランと、それらを支えるプラットフォームを統合的に提供し、各種実証実験を展開している。

 今回の「+fooop! connect」は、この「コンパスサービス」に実装された技術とサービスをベースに街と人をつなぐO2Oマーケティングに必要な機能をコンパクトにパッケージ化したものとなる。

川島 弘之