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店舗への来店と購買促進を実現する「NEC O2Oクラウドサービス」

 NECは5日、店舗への来店と購買促進を実現する「NEC O2Oクラウドサービス」を発売した。

 昨今、インターネットで商品情報・価格を調べてから店舗で購入する消費行動が普及している。このため、ユーザーのネット上での行動を分析して実店舗での購買につなげるO2O(Online to Offline)のマーケティング手法が注目されている。また、スマートフォンの普及やセンシング技術の発達に伴い、ユーザーの位置情報を活用して来店を支援する試みも始まっている。

 新サービスは、NECの通信事業者向けサービス基盤をベースにスマートデバイスを利用する「Smart Mobile Cloud」を活用。具体的には、ユーザー認証や会員情報の管理を行う「会員管理サービス」、ポイントの付与や管理を行う「ポイント管理サービス」、ユーザーに対して店舗情報などをプッシュ配信する「PUSHサービス」、来店・購買・ポイント履歴などを分析しマーケティングに活用できる「データ分析サービス」などのサービスを体系化し、トータルソリューションとしてクラウドで提供する。

 スマートデバイスで会員登録されたユーザーの好み、ポイント利用状況、Web上での情報収集履歴などに応じて、クーポン配信、ポイント付与、近接店舗の表示を行う。これらにより、ユーザーのオンラインの行動を店舗への来店と購買促進に結びつけることが可能になるという。

 新サービスの最小構成価格は100万円(税別)。NECは通信事業者やサービスプロバイダなどに向けて販売し、今後3年間で100社への導入を目指す。

構成図
サービスメニュー

(川島 弘之)