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ネットワンの次世代ICTデモセンター、「顧客環境での実証」も可能に

デモメニューラインアップ

 ネットワンシステムズ株式会社(以下、ネットワン)は11日、次世代ICT基盤の利活用シーンを体感できるデモ施設「ソリューション・ブリーフィング・センター(SBC)」のメニューラインアップを拡充。併せて、顧客が体感した後にその効果について自社環境で実証実験できる「Proof of Concept」機能を追加し、12日より提供を始める。

 SBCは、ネットワンで検証済みのマルチベンダー機器で構成した次世代ICT基盤のデモを行う施設。2013年度上期で延べ140社が訪れた。

 今回、ワークスタイル変革カテゴリにおいて「ネットワン社内リファレンス」「無線LAN」「モバイルコラボ」、事業継続/災害対策カテゴリにおいて「データ保護」、クラウド基盤において「Elastic Computing」「SDN」のデモを追加した。

 併せて、デモで紹介した次世代ICT基盤を顧客の自社環境で実証実験できる「Proof of Concept」機能を追加した。「デモを行った後に、自社環境でちゃんと動くのか試したいという要望が多かったのが背景」(ビジネス推進グループ 第2製品技術部長の松本陽一氏)。

 Proof of Conceptメニューとしては、「事業継続/災害対策」「仮想デスクトップ」「データバックアップ」「UC無線LAN」の4種類から用意。順次拡充していく。

「事業継続/災害対策」。Active-Active構成、Active-Standby構成の仮想データセンター基盤を用いて災害時の事業継続性を確認。顧客のデータやアプリも組み込むことで、復旧に必要な時間や仮想マシンの遠距離移動がアプリに与える影響を具体的に確認できる
「仮想デスクトップ」。顧客の業務システムと連携した形で仮想デスクトップの動作確認・性能試験・運用試験が可能。CADなどを仮想デスクトップで利用したい個客向けには、GPUを組み込んだ基盤も用意し、動作速度を確認できる。
「データバックアップ」。大規模な仮想基盤に対する重複排除バックアップの効果を、顧客の既存バックアップシステムと組み合わせて実証。バックアップに伴う業務システムの停止時間がどれだけ短縮するか、顧客の実データ量を基にして測定できる
「UC無線LAN」。VoIP通話はAP間移動の際に発生するローミングや電波干渉など音質の確保が難しい。そこでネットワン内に専用の無線LAN環境を用意することで、各要素がどの程度影響を及ぼし、それが求める通話品質を満たせるかを確認できる

川島 弘之