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米Zendeskとサイボウズ、日米市場を対象としたマーケティングや製品連携で協業

 米Zendeskとサイボウズ株式会社は7日、日米市場におけるマーケティング活動および、製品連携において戦略的協業を開始することで合意したと発表した。この提携に伴いサイボウズでは、Zendeskの国内における普及をサポートする一方で、Zendeskは、サイボウズのビジネスクラウド基盤「cybozu.com」を米国企業へ利用してもらえるよう支援するという。

 Zendeskは現在、カスタマーサービスソフトをクラウドベースで提供することにより、従来の電話やWeb、メールに加え、ソーシャルメディアなどマルチチャネルでのサポートを提供している。

 一方のサイボウズでは、国内を中心に6万社以上の顧客を持ち、クラウドサービス基盤の「cybozu.com」も導入社数が5000社を突破。その上で提供している業務アプリクラウド「kintone」は、2013年より米国市場への進出を開始している。

 Zendeskでは、サイボウズとのパートナーシップにより、cybozu.comやkintoneを米国の顧客に紹介するほか、Zendeskをより多くの国内企業に活用してもらえるよう、取り組みを進める考え。また両社の協力により、SMB市場に特化した製品の新しい連携を構築するという。

 サイボウズ側でもZendeskとの協力により、グローバル市場への展開を図る考えで、11月8日に東京ドームホテルで開催するプライベートイベント「cybozu.com conference 2013」の基調講演に、Zendesk 創業者兼CEOのミッケル・スヴェーン氏が登壇し、両社の共同マーケティング活動への取り組みをスタートさせる。また両社は、お互いのクラウドサービスを自社で採用するとともに、製品連携への開発を年内にスタートし、2014年の本格的連携を目指すとしている。

石井 一志