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SAPジャパン、クラウド型ERPスイート「SAP Business ByDesign」日本語版
(2013/8/27 14:19)
SAPジャパン株式会社は27日、クラウド型ERPスイート「SAP Business ByDesign」日本語版を発表した。11月より提供する予定。
昨今、海外展開を行うグローバル企業には、ビジネス環境の変化に応じた迅速かつ柔軟な意思決定が求められる。現地のビジネスに即応するために、海外に拠点を置く支社などで使うERPシステムとしては、短期導入が可能なクラウドサービスに注目が集まっている。SAPは2007年からグローバルで提供して以来、すでに16カ国に出荷し、1000社の導入実績をあげている。今回、日本語版を開発し、日本市場向けに提供することを決定した。
SAP Business ByDesignは、全社統合型ビジネススイート製品。完全性、利便性、適応性、TCO削減という4つの基本要素に基づいて設計されており、35の業務プロセスをカバーするという。具体的に、会計管理、人事管理、購買管理、プロジェクト管理、生産管理、在庫管理、販売管理などビジネスに必要な機能を包括的に提供し、分析・レポート機能も備える。操作性にも優れるとのことで、ダッシュボードを利用して直感的にビジネス状況を把握できるという。また、企業やエンドユーザーの要件に合わせて柔軟に設定変更できるほか、専用開発ツール「SAP Cloud Application Studio」やAPI連携により、追加機能も開発できる。
オンプレミス型の「SAP ERP」ともシームレスに連携し、必要に応じてオンプレミスとクラウドを柔軟に組み合わせシステムを統合できる。例えば、本社や国内の製造・販売拠点ではオンプレミス型を利用し、これから成長が期待できるもののまだ規模が小さい新興国の販売拠点ではクラウド型を利用してサプライチェーンを構築し、グループレベルでの経営管理を実現する、といったことが可能。また、SAP Business ByDesignは、iOS/Android/BlackBerry/Windows Phoneなどのモバイルにも対応し、ワークスタイル変革も可能となる。