ALBERT、リコーの画像認識技術を活用したCRMソリューション

O2Oの可能性を無限に広げる「Clickable Paper」技術を採用


 株式会社ALBERTは26日、株式会社リコーが提供する「Clickable Paper」サービスを応用し、カタログ・チラシ・ポスターなどの印刷物からユーザーをWebページに誘導して最適な情報提示するCRMソリューションの提供を始めた。

 Clickable Paperは、米Ricoh Innovationsで開発されたリコービジュアルサーチ(RVS)技術を活用したもの。スマートフォンで印刷物を撮影するだけで、その撮影個所を瞬時に特定され、撮影個所に関連するWebページへのURLを表示される。

Clickable Paperのイメージ図

 例えば、カタログ通販において、手元のカタログをユーザーが撮影すると、その商品の詳細情報やモデル動画などをスマートフォンで確認でき、その場でオンラインショッピングするといったことが実現できる。ほかにも、スーパーの店頭で食品のパッケージを撮影すると、レシピや生産者情報が見られたり、映画のポスターを駅で撮影するとCM動画やチケット情報が見られたりと、O2O(Online-to-Offline)マーケティングの可能性が無限に広がる。

カタログから気になる商品を撮影しそのままオンラインショッピング

 ALBERTはこれまでCRMソリューションを提供する中で、「オンラインとオフラインをシームレスにつなぐ接客を実現したい」というニーズが増えていることを受け、それをどのように実現するかを研究してきた。すでに実用化されている二次元バーコードやOMR技術を活用することも検討したが、いずれも紙媒体側に特殊な印刷を施さなければならないため、印刷プロセスの複雑化やコストアップにつながるという課題があったという。

 Clicable Paperなら、印刷物側に全く手を加えることなくニーズに応えられるため、ALBERTは自社のCRMソリューション「smaritcA!プリントメディア」で同技術を採用。同ソリューションの新メニューとして提供することとなった。

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