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千趣会が「Teradata Aster」によるビッグデータ分析基盤を導入

通販サイトでの反応を分析、顧客情報や購買履歴と一緒に活用

 日本テラデータ株式会社は9日、データウェアハウス(DWH)用アプライアンスの最新機種「Teradata Data Warehouse Appliance 2700(以下、Teradata 2700)」とビッグデータ分析プラットフォーム「Teradata Aster Big Analytics Appliance(以下、Teradata Aster)」を、株式会社千趣会に導入したと発表した。

 千趣会では、1995年以来、グループ会社を含む2000人近い従業員がTeradataを顧客管理、カタログ発行、商品管理などに活用しているが、データ量の増加や分析内容の複雑化により、パフォーマンス低下やディスク容量不足といった課題が生じていた。また、高度な分析を行う専門部署からは、カタログ販売、ネット通販、コールセンターなど複数のチャネルで発生するデータを統合して顧客行動をきめ細かく把握したいというニーズが高まっていたという。そこで従来システムの更改時期に合わせ、パフォーマンスとディスク容量の向上を図るとともに、ビッグデータ分析環境を新たに構築することとなった。

 新システムは、ビッグデータ活用を推進する新しい情報分析基盤として2013年9月(Teradata Asterは12月)から稼働する予定。千趣会では、TeradataとTeradata Aster、Apache Hadoopを連携させるアーキテクチャ、Teradata Unified Data Architecture(以下、Teradata UDA)を採用することで、顧客や商品情報などの構造化データとWebログ、テキスト、画像などの多構造化データを総合的に分析する環境を整備していく。

 新システムでは、Teradata Asterで通販サイトのWebログやメールマガジンへの反応などを分析し、その結果をTeradata 2700に取り込んで、顧客情報や購買履歴などと合わせて総合的に活用する。顧客行動予測では、従来の購買に基づいた実需ベースの予測から、サイトの閲覧履歴も使ったより精度の高い予測へと進化させていくほか、送付するからログの種類や時期を顧客ニーズに合わせてきめ細かく管理し、さらなるサービス向上とコスト削減を図るという。