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テラデータ、SASインメモリ分析に対応した専用アプライアンス

「Teradata Model 720」を発売、2390万円から

Teradata Model 720による分析処理環境

 日本テラデータ株式会社は11日、インメモリ分析に対応した「SAS High-Performance Analytics」専用アプライアンス「Teradata Model 720」を発売した。Teradata DWHとSASのインメモリ分析機能を統合し、企業全体における高度な分析環境を実現する。価格は最小構成で2390万円(税別)から。

 Teradata Model 720は、SASが販売するインメモリ機能を採用した予測モデル開発用ソフト「SAS High-Performance Analytics」、およびデータ探索・視覚化ソフト「SAS Visual Analytics」を搭載する専用アプライアンスサーバー。

 従来SAS分析システムを運用する上で課題であった他システムからの分析対象データの取得や、他システムとの重複する分析プロセス実行といった非効率な作業を排除し、SASインメモリ分析機能が直接Teradata上に一元化し保管されたデータにアクセスする。これにより、大幅な作業効率の向上と迅速な予測モデルの作成、実行、そして評価が行えるようになるという。

 Teradata Model 720は、クラスタ化されたサーバーに最新のXeon E5プロセッサを採用し、高速なパフォーマンスを実現。ネットワークインフラストラクチャにはエンタープライズクラスの「Mellanox InfiniBand」を採用し、Teradata DWH上の分析対象データの取得は、従来のODBC接続と比べ50~250倍の速度でアクセス可能な接続ソフト「Teradata BYNET」の最新バージョン(BYNET 5)を利用して実行する。また、システム導入後、新たに生じる分析ニーズによって分析能力を拡張することが可能なスケーラビリティを備えている。