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ネットワールド、VDIパッケージで50~200ユーザー向けモデルを発売

外付けストレージ不要ですぐに使える「Networld SVP for VDI」

 株式会社ネットワールドは2日、サーバー2~3台だけで50~200ユーザー分の仮想デスクトップ基盤(VDI)を導入できるオールインワンパッケージ「Networld SVP for VDI」を発売した。

 仮想共有ストレージソフト「StorMagic SvSAN」を搭載し、サーバー上の内蔵ディスク領域をiSCSIの共有ストレージ領域として利用するため、高価な外付けのSAN/NASストレージが不要。また、Windows OSを含むVDIに必要なソフトを、ユーザー規模に応じた最適な構成でCisco UCSサーバーにプリインストールし、初期設定と3年間の保守までを基本パッケージとすることで、VDI導入の障壁を大幅に軽減している。

 ネットワールドでは、「StorMagic SvSAN」を搭載した中小規模向けVDIオールインワンパッケージを2011年2月から、20~70ユーザーに対応可能な構成で提供してきた。従来はテスト導入が多かったのに対して、中規模ユーザーの全社規模導入や大企業の事業所での導入としてのニーズが本格化してきたことから、今回シリーズを刷新して、50~200ユーザーまで対応できるようにした。

 50~200の範囲で必要なユーザー数に合わせたシステム構成と価格で提供。

 100ユーザー以上の構成では、インライン重複排除とRead/Writeのキャッシュ技術による、I/O高速化とストレージ容量削減を実現する「Atlantis ILIO」を搭載することで、1仮想デスクトップあたり100IOPS以上の物理PCを凌ぐ高速なデスクトップ環境を構築できるという。

 VDIの規模に合わせて、サーバーのCPU、メモリ、NICも追加可能。Networld SVP for VDIには、VDI利用時に必要なMicrosoft VDAライセンスや、100ユーザー以上にはVMware vCenterのデータベースとして必要なSQL Serverライセンスも含まれているが、すでに保有の場合は新たに購入する必要はない。また、各製品3年間の保守が含まれているが、1年~5年の範囲で変更が可能。運用ツールとして、VDIのベンチマークツール「LoginVSI」やVDIの監視ツール「Liquidware Stratusphere UX」の追加も可能という。

 価格は、50VDI用が1180万円(税別)、200VDI用が3860万円(同)。

 なお、今回発売する製品では仮想デスクトップソフトとして「VMware Horizon View」を搭載しており、年内には「Citrix XenDesktop」版も発売する予定。

(川島 弘之)