ニュース

NTT Com、プライベートクラウドサービス「Bizホスティング Enterprise Cloud」を強化

 NTTコミュニケーションズ株式会社(以下、NTT Com)は18日、エンタープライズ向けのプライベートクラウドサービス「Bizホスティング Enterprise Cloud」を強化すると発表した。高速ストレージへの対応やイメージバックアップ機能の追加などを行い、4月22日より提供開始する。

 「Bizホスティング Enterprise Cloud」は、VPN直結のネットワークを一体として提供する企業向けのプライベートクラウドサービス。ユーザーのニーズに応じてサーバーリソースをオンデマンドで提供するほか、従来はユーザー企業側の負担だったセンター側の回線もサービスとして提供するので、帯域を気にせずに利用できるメリットがある。

 今回はこのうち、ユーザー専用の物理サーバーやストレージを提供するプラン「コンピュートリソース(専用機器)」(旧称:Dedicatedクラス)のメニューに、ストレージの処理能力を高めたストレージメニュー「Premium Plus」を追加した。データベースやデータ解析など、アクセス頻度の高い重要なシステム向けに、ストレージの処理能力を、従来の「Premium」メニューから約3倍に高速化した。容量は3/6/9/12/15/18/21/24TBから選択でき、I/O性能目安は、約1万8600IOPS/24TB、約5700IOPS/3TB。価格は、3TBで月額41万2000円(税別)より。

 またバックアップについては、仮想サーバー内の任意ディレクトリをバックアップする機能に加えて、今回より、システム領域も含めた仮想サーバー全体をバックアップする「イメージバックアップ」を提供する。バックアップスケジュールは、スポット/日次/週次/月次から選択でき、障害時にはイメージファイルごと書き戻すことで、迅速な復旧を実現する。価格は、バックアップ取得とリストアが1回あたり8円/GB、保管費用が月額0.5円/GB。

 3つ目の強化では、データベースアプリケーション(Oracle Database、SQL Server)のライセンスを月額課金で提供する。同時に、データベースがインストールされた仮想サーバーテンプレートをするので、サーバー個別にデータベースをインストールする必要がなくなるとした。価格例は、SQL Serverの場合、1vCPU/2vCPUで月額3万5000円(税別)より。

 このほか今回は、セキュリティオプションを強化し、ネットワークや仮想サーバー上の不正アクセス、ウイルスを専門家が検査する「ネットワークプロファイリング」、メール添付ファイルなどに含まれる未知のウイルスを検知する「リアルタイムマルウェア検知」をラインアップした。

(石井 一志)