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NEC、OpenFlow対応ネットワーク製品のコントローラ機能を強化
10GbE対応の新スイッチ2製品も提供
（2012/12/12 14:07）
日本電気株式会社（NEC）は12日、OpenFlowスイッチ製品群「UNIVERGE PFシリーズ」を拡充すると発表した。コントローラ製品の「UNIVERGE PF6800」を機能強化するとともに、新たなスイッチ「UNIVERGE PF5248」「UNIVERGE PF5220」を12月27日に発売する。
「UNIVERGE PFシリーズ」は、OpenFlow技術を用いてネットワークを柔軟に制御できるようにするプログラマブルフロー製品群。ネットワーク制御の中核になるプログラマブルフローコントローラ（以下、コントローラ）と、ネットワークスイッチに相当するプログラマブルフロースイッチ（以下、スイッチ）から構成され、スイッチについては物理/仮想の両製品が提供されている。
今回はこれら構成要素のうち、コントローラの機能を強化した。OpenFlow 1.0準拠だった従来のコントローラでは、回線に障害が発生した場合、スイッチに対してその回線を通るデータごとの経路切り替え指示を行う必要があったが、新版ではコントローラからの指示を1つにまとめられるため、高速な経路の切り替えに対応。通信復旧までの時間を約1/10に短縮できるという。
また、VTN（仮想テナントネットワーク）上の仮想ルータでIPv6ルーティングに対応したため、セグメントをまたがったIPv6の通信が可能になったほか、コントローラからスイッチのVLAN設定を集中的に行えるようにしたことで、例えば組織変更やフロア移動の際などのネットワーク変更にかかる設定工数を、大幅に削減できるとしている。
一方のスイッチ側では、10Gigabit Ethernet（GbE）×8ポートと1000BASE-T×2ポートを備えた「UNIVERGE PF5248」と、10GbE×2ポート、1000BASE-T×24ポートを備えた「UNIVERGE PF5220」が新たにラインアップされた。
このうちPF5248は、10GbEポートでサーバーからの回線を直接収容でき、コアスイッチとしてもエッジスイッチとしても利用可能。PF5220は、中規模の企業ネットワークにおけるエッジスイッチとしての役割が期待されているとのこと。価格はそれぞれ215万円（税別）から、139万円（税別）から。
なお今回は同時に、Windows Server 2012 Hyper-V上の仮想スイッチをOpenFlowに対応させるオプションソフト「UNIVERGE PF1000」の提供と保守サポートの開始も発表された。これを利用すると、コントローラから仮想スイッチを集中管理可能になるため、仮想環境でも物理スイッチと同様のきめ細かな制御を実現するとしている。
