富士通、アプリフレームワーク新版「INTARFRM Rapid Edition V4」


 富士通株式会社は16日、アプリケーションフレームワーク新版「INTARFRM Rapid Edition V4」を発表した。同日より販売する。

 INTARFRM Rapid Editionは、同社グループのシステム開発における経験とノウハウを凝縮したアプリケーションフレームワークの中でも、機動力重視型に位置づけられる製品。

 新版では、画面項目など変更の可能性が高いアプリケーションの動作に必要な情報を管理・編集する仕組みを採用した。

 具体的に、環境に依存して変更される情報や、業務仕様変更の可能性が高い情報を外部ファイルで管理する仕組みを採用。ソースコードを修正することなく、アプリケーションの動作を変更できるようにした。変更の際には、専用の編集画面で誰でも簡単にアプリケーション画面のレイアウトを変更できるセルフカスタマイズ機能を新搭載。画面、業務ロジック、データベースアクセスからなるアプリケーション構造を、さらにデータ処理のプロセスごとに階層化したことで、最小限必要な個所のみの修正で対応できるため、修正時の影響範囲を最小化できるという。

 また、新たにクラウド実行基盤「FGCP/A5 Powered by Windows Azure」に対応。これによりユーザーはクラウド環境に求められるセキュアなWindowsアプリケーションを容易に開発可能。クラウド環境では一般的にローカルファイルへのデータ書き込みができないため、通常ローカルファイルで管理するログ情報などをクラウド上のデータベースで管理できるようにしたという。

 さらにマイクロソフトの「.NET Framework4」に対応した最新の統合開発環境「Visual Studio 2010」との連携を強化。使い慣れたVisual Studio上で、外部ファイルの呼び出しやひな形ソースコードの自動生成などのINTARFRMの機能を利用できるため、アプリケーションの開発・変更が効率化されるという。

 価格は、「INTARFRM Development Facility Rapid Edition V4」が12万円(税別)、「INTARFRM Runtime Rapid Edition V4」が30万円(同)から、「INTARFRM Runtime on Cloud Rapid Edition V4」が30万円(同)から。4月末より出荷する。富士通ではINTARFRMシリーズ全体で、2013年度末までに2万5000ライセンスの販売を目指す。

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