TIS、SAP Business All-in-Oneを利用した中堅企業向けのクラウド型基幹業務サービス
TIS株式会社は25日、基幹業務向けのクラウドサービス「TIS Ondemand Service for SAP ERP」を発表した。中堅企業向けERPソリューション「SAP Business All-in-One」を用いて提供される。価格は、初期費用が1000万円から、月額費用が1ユーザーあたり1万8900円から。
TIS Ondemand Service for SAP ERPは、TISの企業向けPaaS/IaaS「TIS Enterprise Ondemand Service」環境に、中堅企業向けSAP ERPシステムを構築するクラウドサービス。環境はユーザー企業ごとに用意し、SAPライセンスや稼働環境、セキュリティ、運用・保守サービスを月額課金形式で提供する。
導入にあたっては、中堅企業向けにTISが開発したSAP ERPの導入方法論と、数多くの実績のあるTISオリジナルのERPテンプレートを活用し、最短8週間の短期間でERPシステムの構築を行えるという。
このERPテンプレートには、複数元帳対応、財政状態計算書・包括利益計算書の表示、固定資産管理などがあり、今後、日本で導入が予定されているIFRS(国際財務報告基準)にも対応。さらに今後は、中国をはじめとした各国の税法要件に対応したテンプレートも提供を予定しており、海外を含む関連子会社への拡張展開にも対応する予定としている。
加えて、クラウドサービスであるため、ライセンス購入やハードウェア購入などの初期費用を最小限に抑えられるのも特徴で、初期投資費用を、従来と比べて1/10に削減可能。ハードウェアやアプリケーションの保守費用も月額料金に含まれているので、運用コストも最適化できるとのこと。